ループス腎炎に対するアントロキノノールの改善

 2. ループス腎炎に対するアントロキノノールの改善

GoldenBiotech® と台湾の財団法人生物技術開発センター及び国防医学院の研究開発チームは、「自己免疫疾患及び抗炎症に対するアントロキノノールの有効性検証」を共同開発し、ループス腎炎の改善効果を発見しました。抗炎症及び自己免疫調節に対する有効性検証において、ループス腎炎と巣状分節性糸球体硬化症の実験マウスモデルの実験を行いました。
研究成果により、アントロキノノールの抗炎症効果と免疫調節機能について、一応の裏付けを得ることができました。実験の結果から、アントロキノノールが自己免疫性炎症を軽減し、腎臓を保護するという二つの効果を発揮していることが明らかになったのです。


ループス腎炎の治療効果:

(1)尿蛋白(urine protein)及び血尿(hematuria)の軽減は、全体的な腎臓炎症現象が抑制されていることを示唆しています。


(2)巣状分節性糸球体硬化症の血液中の炎症に関与するサイトカイン、ケモカインMCP-1とサイトカインIL-6の低減については、下図のとおりです。MCP-1は尿細管細胞間隙の炎症反応、尿細管の萎縮及び腎線維化を促し、IL-6は糸球体の硬化を引き起こします。MCP-1IL-6に対するアントロキノノールの研究結果は、下図のとおりです:
このうちMCP-1はコーヒー色に染色された部分で、図から炎症が明らかに改善していることが分かります。


このうちIL-6はピンク色に染色された部分で、図から炎症が明らかに改善していることが分かります。
(3)血清クレアチニン(serum creatinine)及び血尿窒素(BUN)の低下というパラメーターは、腎機能が徐々に回復していることを示唆します。


(4)好中球の腎臓への集積低下は、腎臓の炎症によって腎細胞の分泌を促すサイトカインが既に阻害されていることを示唆します。
(5)血液中及び腎臓組織中のフリーラジカルの低下。
(6)腎炎によって惹起された腎間質線維化の軽減。